メガネ型デバイスの研究成果をもとに
“世界で一番集中できる場所”を提供
東京都港区、新橋駅・汐留駅から徒歩3分ほどの場所に建つ「カレッタ汐留」は、レストランや劇場のほか、大手広告代理店・電通の本社があることでも知られる汐留のランドマーク。最寄り駅から同ビルまで続く地下道には日本テレビや資生堂、コンラッド東京などが直結しており、一日を通して働く人の往来が絶えないエリアです。
そんなカレッタ汐留のB1階に2020年2月にオープンした「Think Lab(シンク・ラボ)汐留」は、一人で深く集中するためのソロワーキングスペース。手がけているのは、アイウエアブランド「JINS(ジンズ)」を運営するジンズホールディングスのグループ会社、株式会社Think Lab。メガネ型デバイス「JINS MEME(ジンズミーム)」を用いて、人の集中を様々な観点から研究している先進企業です。
Think Labは2017年、“世界で一番集中できる場所”“東京に高野山を”をコンセプトとするワークスペース「Think Lab 飯田橋」をジンズ本社内に開設。そこで蓄積してきた研究結果やノウハウをもとに創出された汐留店は、五感を通して集中へ導く、個人利用に特化した空間です。同社取締役の井上一鷹さんは、こうした場所の必要性について次のように教えてくれます。
「ジンズミームによる研究から、上司や同僚に話しかけられたり、電話やメールに追われたりするオフィスの自席こそが、もっとも集中できない場所だと分かりました。加えて、私たちの調査によれば、カフェを探して作業を始めるまでにかかる時間は平均10分30秒ほど。人々の働き方が多様になり、テレワークも推奨されている現在、一人で集中できる場所を確保したいというニーズは以前より高まっています」