9代続く農家が始めた
地元野菜を味わえるレストラン
昔から自然豊かで農業が盛んな東京都国立市谷保で、農家が母屋をリノベーションし、2017年5月に「千丑茶屋(ちうしちゃや)」をオープンしました。オーナーの遠藤久さんは、「昔、このあたりは乳牛用の牛を飼っている農家が多かったんです。だから集落名が“千丑”。うちも含め、今でもたくさんの農家があります」と教えてくださいます。
代々この地で農業を営んできた遠藤家は、長男の久さんで9代目。みずからも生まれ育った母屋をこのようなレストランにした理由は、「地元を盛り上げたくて」。千丑茶屋は、遠藤さん兄弟が中心となって切り盛りされています。
シェフは、立川駅前の老舗イタリアン「SAVINI」を経て、多摩市にある桜ヶ丘カントリークラブのレストランで料理長を務めた三男の克典さん。キャリア30年以上の確かな腕で、地元野菜を絶品イタリアンに仕上げます。厨房には石窯もあり、強い火力で一気に焼いた手作りピザが人気を集めています。
同店で使う野菜のほとんどが地元産。遠藤さんは、自分の畑で獲れた野菜のほかに、幼馴染みの農家数軒から毎日仕入れているのだとか。
「市場に出せないような曲がった野菜でも味は遜色ないですし、なにより新鮮で美味しい。地元の農家を活性化しながら、多くのお客様に国立市の野菜の魅力を伝えたいですね」